読書日記

お薦めの本を紹介します

許されざる帰還~陸軍特攻隊の悲劇(振武寮の地獄)~

  特攻振武寮~帰還兵は地獄を見た~

(著)大貫健一郎(元陸軍少尉)・渡辺 考(NHKディレクター) 朝日文庫

 

  内容紹介

 戦争末期の福岡に特攻帰還兵が収容された「振武寮」という施設がありました。

 

外出は一切禁止、「卑怯者、死んだ連中に申し訳ないと思わないのか」

「そんなに死ぬのがいやか」など屈辱的な言葉を投げかけられ、竹刀で滅多打ちにされる。幽閉生活の中で、兵士たちは「自分たち特攻帰還者は生きてはいけない存在なのだ、次は絶対死んでみせる。」、そう思わせるための精神教育をするための施設でした。

 著者の大貫健一郎氏は、ここに実際に幽閉されていた特攻隊員の生き残りの一人です。特攻隊員として出撃するまでの苦しみ、将来の夢を持ったまま亡くなった戦友たちの無念、特攻作戦そのものへの疑問。そして、戦後を生き続ける苦悩。決して美化してはいけない。

 「特攻」を経験した元兵士の貴重な記録です。

 

 この本は、二本のテレビドキュメンタリー(ETV特集「許されなかった帰還~福岡・振武寮~」、NHKスペシャル「学徒兵 許されざる帰還~陸軍特攻隊の悲劇~」が基になっています。

 感想

 夏にロングセラーになった「不死身の特攻兵ー軍神はなぜ上官に反抗したかー」を読んで、この本の単行本が基になっていると書いてあったので、文庫本として出版されたので、手に取ってみました。

 振武寮の存在は、特攻の理不尽さを表す象徴とおもった。

 

 

  目次

序章 幽閉された軍神

一章 「特殊任務を熱望する」

二章 第二二振武隊

三章 知覧

四章 友は死に、自らは生き残った

五章 振武寮

六章 敗戦、そして慰霊の旅

終章 知覧再訪

解説 鴻上尚史