読書日記

お薦めの本を紹介します

「働く女性の希望の星」から一転、逮捕・勾留されても屈しなかったのはなぜか

  あきらめない~働くあなたに贈る真実のメッセージ~

               村木厚子  日経BP
あきらめない 働くあなたに贈る真実のメッセージ (日経WOMANの本)

あきらめない 働くあなたに贈る真実のメッセージ (日経WOMANの本)

 

高知県で生まれ育ち、地元の大学を出て労働省に入省。私生活では、結婚・出産・育児を経験し、仕事では、労働時間短縮と男女共同参画を主に手がけ、順調にポストを得て局長になる。一転、部下の犯罪に巻き込まれ起訴されるも、無実と認められ職場復帰を果たします。そんな村木厚子さんの自叙伝と後輩へのメッセージをまとめた一冊です。
本書の前半は、少女時代の思い出からはじまり、労働省を職場に選んだ理由、職場での様々な体験、結婚・出産・育児と官庁の激務を両立する苦労、社会人としての後輩へのアドバイス、厚生労働行政に身を置き何を実現しようとしてきたかという内容です。そして後半は、逮捕・取調べ・拘留生活・釈放・職場復帰の備忘録となっています。
村木さんが逮捕されたとき、新聞紙面に村木さんを直接知る人による悪評が載ることは一度もありませんでした。村木さんの人間性だと思いました。
文体も内容も簡明ながら考えさせられることの多い本でしたが、読了して最も印象に残ったのは、家族の絆でした。

内容紹介

「働く女性の希望の星」から一転、逮捕・164日間の勾留ー極限状態でも決して屈しなっかたのはなぜか。

 どんな悪いことがあっても、あきらめない。人生に何があってもリカバリーできる」

「郵政不正事件」で無実の罪に問われ、逮捕、164日間の勾留にされながら、耐え抜いて、無実を獲得した、その「あきらめない心」の秘密を、本人が明かした初の著書。

 「二人の娘の存在が心のつっかい棒になった」

「”一日一生”の精神が心の支えとなった」

55年の半生を振り返りながら語られる言葉は、

すべての人の心を揺さぶる

著者紹介

村木厚子(むらき・あつこ)

55年高知県生まれ。高知大学卒業後、労働省(現・厚生労働省)入省。
障がい者支援、女性政策などに携わり、厚生労働省4人目の女性局長
として雇用均等・児童家庭局長などを歴任する。09年の郵便不正事件では
虚偽公文書作成容疑等で逮捕・起訴されるも、10年9月の裁判で無罪確定。
1年3カ月ぶりに職場復帰。事件は、捜査資料の改ざん・隠ぺいで地検特捜部
主任検事の逮捕に発展。検察の抱える問題を提起した。内閣府で政策統括官
(共生社会政策担当)を務め、少子高齢化障がい者政策など幅広い分野から
共生社会を目指す。同期の夫との間に2人の娘がいる。

 目次

はじめに
私の履歴書
第一章 「あきらめない心」の原点
人見知りだった私が労働省に入るまで/がむしゃらだった20代/結婚そして出産、子連れ赴任
第二章 仕事の軸が見えてきた
女性たちのネットワークに助けられて/家族の絆/仕事で生きた育児体験/昇進のススメ
つながって見えてきた自分の仕事
第三章 逮捕、勾留を支えたものは
逮捕そして勾留されて/心のつっかい棒は娘たち/折れない心の秘密
[家族の思い]
これからも一緒に歩いていこう ・・・夫(団体理事・57歳)
母を心から尊敬しています   ・・・長女(会社員・26歳)
信じた通りの家族だった    ・・・次女(大学生・20歳)
第四章 釈放・復職、そして今後のこと
やっとすべてが終わり、復職へ/今、思うこと
おわりに
[巻末資料]
勾留生活164日間を支えた149冊 全リスト