読書日記

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より良き道を選べなっかたのはなぜか

 戦争までー歴史を決めた交渉と日本の失敗

 著者 加藤陽子東京大学文学部教授) 朝日出版社

 

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

 

 

 内容紹介

 本書は、戦争までの歴史を決めた三つの交渉を高校生とともに考えてゆく、6日間の講義が基になっています。

 扱うのは日本と世界が斬り結んだ決定的に重要な歴史の一場面、満州事変とリットン報告書/日独伊三国軍事同盟/日米交渉です。

 国や個人は、どのように自らの立場を選択したのか、すればよかったのか、そこで悩み、考え抜いた人間から生みだされるものとは何か。当時の人間に見えていた世界を再現し、最適な道を見つけるには、どうすればよっかたのかを考えてゆきます。

 

 国家と国民の関係の軸が、過去にない規模で大きく揺れ動いている。そして、わずかな偶然が世界のありようを大きく変えてしまうかもしれない。そのような時代の激動期である今、歴史を正確に知っていくことこそが、未来への処方箋となるはずです。瑞々しい問いを発する高校とともに、歴史の面白さを全力で届けることをめざしました。

 

 この講義の目的は、みなさんの現在の日々の生活においても、将来的に大人になって社会人になった後においても、交渉事にぶちあたったとき、なにか、よりよき選択ができるように、相手方の主張、それに対する自らの主張を、掛け値なしにやりとりできるように、究極の問題例を挙げつつ、シミュレーションしようとしたことにあります。(「講義の終わりに」より)

 目次

 はじめに

一章 国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき

二章 選択するとき、そこで何が起きているのか  リットン報告書を読む

三章 軍事同盟とはなにか  二十日間で結ばれた三国軍事同盟

四章 日本人が戦争に賭けたのはなぜか  日米交渉の厚み

終章 講義の終わりに  敗戦と憲法