こころの旅
神谷美恵子コレクション
神谷美恵子 みすず書房
本書は、胎児から死までの人間の一生について、精神医学の視点から人間の心の発達、変化について書いてます。専門的な事柄でも、読者が理解しやすいように、やさしいことばや表現を使ってますので、読みやすくなってます。
内容
生命の芽生えから人生の終章まで、ひとのこころの歩みを、その一歩一歩をたしかめるように、丁寧にたどっていく。人生への愛情と洞察にみちた静かな言葉の数々。悩み、迷う人々のかけがえのない人生の書となるだろう。新資料として、著者が第一子の乳幼児期に丹念に記した「育児日記」を収録。
著者紹介
1914年岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒、コロンビア大学に留学。1944年東京女子医専卒、同年東京大学医学部精神科入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957年-72年長島愛生園勤務。1960年-64年神戸女学院大学教授。1963年-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日歿。
目次
第1章 人生への出発
第2章 人間らしさの獲得
第3章 三つ子の魂
第4章 ホモ・ディスケンス
第5章 人間性の開花
第6章 人生本番への関所
第7章 はたらきざかり
第8章 人生の秋
第9章 病について
第10章 旅の終り