読書日記

お薦めの本を紹介します

戦争の日本近現代史

   戦争の日本近現代史

  東大式レッスン!征韓論から太平洋戦争まで

   加藤陽子  講談社現代新書

 本書の主題は以下となります。為政者や国民が、いかなる歴史的経緯と論理の筋道によって、「だから戦争にうったえなければならない」、あるいは、「だから戦争はやむえない」という感覚までも、もつようになったのか、そういった国民の視角や観点や感覚をかたちづくった論理とは何なのか、という切り口から、日本の近代を振り返ってみようということです。

 本書によると、歴史を学ぶ意味とは、歴史には「出来事=事件」だけではなく「問題=問い」があり、そのような「問い」のかなりの部分は、時代の推移とともに人々の認識や知の型が、がらりと変わるのはなぜなのか、あるいは、人々の複雑な行動を生み出すもととなった深部の力は何なのか、この二つの問題を考える点にあると言う。

内容紹介

日本はなぜ太平洋戦争に突入していったのか。為政者はどんな理屈で戦争への道筋をつくり、国民はどんな感覚で参戦を納得し支持したのか。気鋭の学者が日清戦争以降の「戦争の論理」を解明した画期的日本論!

著者紹介

加藤陽子(かとう・ようこ)
1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。
1989年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史
2010年に『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)で小林秀雄賞受賞。
著書に『模索する1930年代』『徴兵制と近代日本』『戦争の日本近現代史』『戦争の論理』『戦争を読む』『満州事変から日中戦争へ』『NHK さかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争』『昭和天皇と戦争の世紀』などがある。

目次

第1講  「戦争」を学ぶ意味は何か
第2講  軍備拡張論はいかにして受け入れられたか
第3講  日本にとって朝鮮半島はなぜ重要だったか
第4講  利益線論はいかにして誕生したか
第5講  なぜ清は「改革を拒絶する国」とされたのか
第6講  なぜロシアは「文明の敵」とされたのか
第7講  第1次世界大戦が日本に与えた真の衝撃とは何か
第8講  なぜ満州事変は起こされたのか
第9講  なぜ日中・太平洋戦争へと拡大したのか