読書案内

お薦めの本を紹介します

フランス女性はなぜ結婚しないで子どもを産むのか

フランス女性はなぜ結婚しないで子どもを産むのか

井上たか子[編者] 神尾真知子・小島宏・小林省太・斎藤笑美子・二宮周平上野千鶴子  勁草書房

 

フランス女性はなぜ結婚しないで子どもを産むのか

フランス女性はなぜ結婚しないで子どもを産むのか

 

 内容紹介

先進国の中でも高い出生率を誇るフランスは、離婚率や結婚せずに子どもを産む割合「婚外子率」の高い国でもある。
人口学、憲法ジェンダー等の専門家が、日仏の家族観、結婚制度、国の支援をわかりやすく比較。
フランスの事例を通して、日本の結婚、出産、子育ての現状と打開策を考える。少子化対策の観点からも興味深い指摘が多い。
豊富な統計データも魅力

編著者紹介

井上 たか子(いのうえ・たかこ)

獨協大学名誉教授。訳書にボーヴォワール「決定版 第二の性<1>事実と神話」(共訳、新潮社、1997年)、クリスティーヌ・デルフィ「なにが女性の主要な敵なのかーラディカル・唯物論的分析」(共訳、勁草書房、1996年)など。

目次

はじめに

第1章 社説「日本の『結婚』は今のままでいいのか」の狙いと反響[小林省太]
 はじめに
 一 シリーズの狙い
 二 シリーズの構成
 三 日本の「結婚」は今のままでいいのか
 四 少子化対策は経済政策か
 五 婚外子出生率
 六 パックスという仕組み
 七 その他の指摘
 おわりに

第2章 日仏両国におけるカップル形成・出生行動とその関連要因[小島宏]
 はじめに
 一 日仏両国における同棲の動向
 二 日仏両国における同棲の要因
 三 日仏両国におけるカップル形成と出生の促進要因・抑制要因
 四 フランスにおけるパックスの動向
 五 フランスにおけるパックス登録の要因・影響
 おわりに

第3章 日本法における婚姻規範の強さと現実との乖離――自由への求めとその課題[二宮周平]
 はじめに
 一 家族の民主化家族法の特質
 二 氏と戸籍が裏付ける日本独特の家族像
 三 家族をめぐる現実の変化
 四 自由への求めとその課題
 おわりに

第4章 フランスの法と社会におけるカップルと親子[齊藤笑美子]
 はじめに
 一 カップルと親子関係の分離
 二 生殖秩序の変化
 おわりに

第5章 フランスの家族政策と女性――「一家の稼ぎ手モデル」を前提としない家族政策とは?[神尾真知子]
 はじめに
 一 フランスの家族給付の概要
 二 フランスの家族政策の四つの特色
 おわりに

第6章 フランスのひとり親家庭について[井上たか子]
 はじめに
 一 フランスでは、婚外子の母=シングルマザーではない
 二 「近代家族」の変容とひとり親家庭の増加
 三 ひとり親家庭の現状と問題点
 四 ひとり親家庭の貧困への対策
 おわりに

全体討論 [コメンテーター:上野千鶴子、司会:井上たか子]

あとがき