トパーズの日記
M・O・タンネル&G・W・チルコート
[訳]竹下 千花子 金の星社
トパーズの日記―日系アメリカ人強制収容所の子どもたち (ノンフィクション知られざる世界)
- 作者: マイケル・O.タンネル,ジョージ・W.チルコート,Michael O. Tunnell,George W. Chilcoat,竹下千花子
- 出版社/メーカー: 金の星社
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 単行本
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内容紹介
1941年、太平洋戦争がおきると、日系アメリカ人は家も財産もうばわれ、祖国アメリカによって強制収容所へ送られた。砂漠のきびしい収容所生活。でも、子どもたちには新発見の毎日だった。ユタ州トパーズ収容所のようすを、子どもたちの日記と写真でつづる、平和と国際社会を考えるノンフィクション。
「すべての者に自由と正義を!」
1941年にはじまった太平洋戦争によって、アメリカ市民として暮らしていた、日系アメリカ人の生活は一変します。家も財産もうばわれ、かれらは祖国のアメリカによって、敵として強制収容所に入れられました。それでも、若い日系人の男性は、アメリカのために勇敢に日本軍と戦っていました。子どもたちは収容所のなかでも、アメリカ国旗にむっかて心から忠誠を誓っていたのです。
トパーズ収容所内にあった小学校の、リリアン・ヤマウチ先生のクラスの絵日記は、収容所での不自由な生活や、日系人が受けた差別との戦いの歴史を、わたしたちに教えてくれるのです。
著者等紹介
M・O・タンネル(Michael O Tunnell)
G・W・チルコート(George W Chilcoat)
ともにブリガム・ヤング大学の教育学準教授でユタ州のオーレムに在住。チルコートがヤマウチ先生のクラスの絵日記について知ったのは、トパーズ収容所の跡地を訪れたときのこと。後日、彼のオフィスで同僚のタンネルが日記の写真複写を目にし、本書の執筆を思い立った。掲載写真の多くは、2人がユタ州歴史学会の記録保管所で、オリジナルの絵日記とともに発見したもの。タンネルは、このほかに3冊の児童向け作品を書いている。
竹下 千花子(たけした・ちかこ)
慶応義塾大学文学部卒業。日本アイ・ビー・エム(株)、米国IBM勤務を経て、フランスINSEAD大学院よりMBA取得。ヨーロッパ、東南アジア、中国などに長期滞在するうちに、技術と人間社会の問題に興味を持って、米国バージニア工科大学院で研究中。児童書の翻訳に、「ハンナのすてきなホテル」「ゆうれいのひみつ」(金の星社)などがある。一児の母。
目次
はじめに
日本の攻撃とアメリカの宣戦布告
日系人への人種差別
理由なく逮捕された人びと ほか
第2部 ヤマウチ先生のクラスの絵日記
1943年3月砂漠のなかの収容所
1943年4月ジェームズ・ワカサさんの死
1943年5月戦場へむかった日系人兵士 ほか
戦争がおわってから
訳者あとがき
用語解説
参考図書
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