世界史を変えた50の動物

図説　世界史を変えた

                  50の動物

エリック・シャリーン

[訳] 甲斐 理恵子　         原書房

図説 世界史を変えた50の動物

本書の著者は、ロンドンに住むジャーナリスト・ライターです。主に歴史、哲学の分野で取材執筆してます。日本に７年間住んだことがある人です。

本のサイズは、175mm X 234mm 224ページです。巻末に索引と参考文献があります。製本状態は非常に丁寧で堅牢、しおりの紐は、並より上等で趣味のよい幅広の濃い茶色で、くりかえし読むために親切な配慮がみえます。

各ページにたくさんのカラー写真、図版、画、コラムがあります。選ばれた50種類の動物のトップバッターが「カ」で、ラストが「ヒト」。「コイ」では、錦鯉について詳しく、鯉の日本画も出しているのは、さすが日本に住んだ人である。

たいてい知っていると思っていた身近な動物たちでも、あっと驚く意外な面を紹介してくれるので飽きません。ジャーナリストが書いているので、動物学者が深く掘り下げて書くのとは違い、歴史、心理、絵画､諸外国での扱いなど多方面からのアプローチがある点が大きな特徴です。たとえば「ネコ」では、ネコの気質、古代エジプトのネコ、いまでもネコを食用にしているどこかの国、そしてかわいい招き猫も出ています。

 内容紹介

ミツバチ、カイコ、ネコ、ヒツジ、ライオン…世界の発展に大きく貢献し、生活様式に大きな影響をあたえてきた50の動物の興味深い物語を、美しい写真とともに紹介。

世界の発展に大きく貢献し、生活様式に大きな影響を与えてきた50の動物の興味深い物語を、美しい写真とともに紹介。小動物から大動物まで、その興味深い物語を美しい写真とともに紹介する。人類の発展に大きく貢献し、生活様式に多大な影響を与えた動物と人間とのかかわりを、幅広い視点からとらえる。

 ＜裏表紙より＞

動物は、いたるところにごくあたりまえに存在する。そんな動物が、生活に深くかかわっていることなどことさら気にとめることもない。だが、人類が成功したのは、動物のおかげなのだ。もし、移動手段や衣類、食料としての動物を利用しなかったら、わたしたちの生活はどうなっていただろう。

『図説世界史を変えた50の動物』は、大きな動物から小さな動物まで、その興味深い物語をを美しい図版とともに紹介する。掲載されている動物は、わたくしたちの世界の発展に大きく貢献し、生活様式に多大な影響を与えているものばかりである。馬は紀元前4000年から戦争で使われてきた。モンゴル人が広大な領土を獲得できたのは、馬のおかげである。カイコは5500年以上にわたり、繊維工業にとって欠かせない存在であり、シルクロードを介した中国とヨーロッパの交易のきっかけになった。驚くべき動物の胸躍る物語を読めば、動物が歴史を変えてきたことがわかるだろう。

著者等紹介

エリック・シャリーン(Eric Chaline)
歴史および哲学のジャーナリスト、ライター。著書に『禅の本』『神々の本』『古代世界トラベラーズガイド』などがある。現在、イギリスのロンドン在住、ロンドン・サウスバンク大学で社会学の大学院研究指導にあたっている 。

甲斐 理恵子(かい・えりこ)
翻訳者。北海道在住。北海道大学卒業。おもな訳書に『水の歴史（「食」の図書館）』『図説 世界史を変えた50の動物』（以上、原書房）、『スター・ウォーズ　ターキン』（ヴィレッジブックス）、『時の番人』（静山社）などがある。

目次

はじめに

カ / ミツバチ / ミンククジラ / アメリカヤギュウ / アクキガイ / カイコ / ウシ / ラクダ  /オオカミ / イヌ / ヤギ / ビーバー / ニシン / ハト / コイ / カイガラムシ / ショウジョウバエ / ロバ / ウマ / ハヤブサ / ネコ / 二シマダラ〔ほか〕

参考文献

索引

図版出典 

参考図書 

図説 世界史を変えた50の植物

図説世界史を変えた50の機械

図説世界史を変えた50の武器