読書案内

お薦めの本を紹介します

フランクル 夜と霧ー絶望の果てに光があるー

NHK「100分de名著」

ブックス

フランクル   夜と霧

諸藤 祥彦  NHK出版社 

 

NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

 

 

本書は、フランクル「夜と霧」の副読書として良いとおもいます。また、本書はフランクル「夜と霧」のことだけではなく、フランクルの考え方のエッセンスが書いてあります。
本書はNHKの番組を基本としつつもフランクルの年表などの資料や、フランクルの創始した実存分析(ロゴセラピー)も交えて解説しています。実存分析での3つの価値(創造、体験、態度)を分かりやすく解説しています。 
 姜尚中さんの寄稿「永遠の至福を求めて」は、真摯に書かれた好編です。章題は、フランクルが引用したデーメルの言葉からです。

内容紹介

ナチスによるホロコーストを経験した心理学者フランクル。彼は強制収容所という過酷な状況に置かれ、絶望にあえぐ人間の様子を克明に記録しながら、それでも人生には意味があり、希望があることを訴え続けた。「あなたがどれほど人生に絶望しても、人生のほうがあなたに絶望することはない」。時として容赦なく突きつけられる“運命”との向き合い方を探る。姜尚中氏の特別寄稿/新規写真/読書案内などを新たに収載!

ヴィクトール・E・フランクル
Viktor Emil Frankl
1905年ヴィーンに生まれる。ヴィーン大学医学部卒業。1955年からヴィーン大学教授(神経学、精神医学)。実存分析、ロゴテラピーの創始者。ロゴテラピーは人間の意味への指向・その意志を重視し、深層における精神的実存的人間の発見を意図する療法である。1997年9月歿。
著書『死と愛――実存分析入門』、『時代精神の病理学』、『神経症――その理論と治療』『精神医学的人間像』『識られざる神』。 

著者紹介

諸富 祥彦(もろとみ・よしひこ)
1963年福岡県生まれ。明治大学文学部教授。筑波大学人間学類、同大学院博士課程修了。千葉大学教育学部助教授を経て、現職。教育学博士。臨床心理士。カウンセラー。日本トランスパーソナル学会会長、日本カウンセリング学会理事など幅広く活躍

目次

はじめに 「生きる意味」を求めて
第1章 絶望の中で見つけた希望

『夜と霧』とは
亡命のチャンスを捨てて収容所へ ほか
第2章 どんな人生にも意味がある

「何か」があなたを待っている
収容所体験の意味 ほか
第3章 運命と向き合って生きる

自分の仕事をまっとうする―創造価値
愛は生きる力を与える―体験価値 ほか
第4章 苦悩の先にこそ光がある

苦悩は人間の「能力」の一つである
「苦悩を感じない」という苦悩 ほか

読者案内

フランクル 略年譜

寄稿  姜尚中 永遠の至福を求めて

あとがき

参考図書

 

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

 

 

夜と霧 新版

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それでも人生にイエスと言う

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 関連サイト

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100分de名著 フランクル“夜と霧” 第1回 絶望の中で ... - NHKオンデマンド

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2012039429SA000/ 
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