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お薦めの本を紹介します

日本人はなぜ戦争へと向かったのかーメディアと民衆・指導者編 ー

日本人はなぜ戦争へと

向かったのか

メディアと民衆・指導者編

NHKスペシャル

取材班 編著 新潮文庫

 

 

 反響の大きかったNHKスペシャルのドキュメンタリーの書籍版です。第一線で活躍する歴史研究家の森山優や半藤一利が名を連ね、内容はこれまでの研究成果の総括といっていいものになっています。

当時の日本の指導者の誰もが勝てると思わなかった対米戦争。端緒となったのは、満州事変でした。リットン報告書を拒絶した日本は国際連盟を離脱し、世界から孤立化します。そして、日独伊三国同盟を締結します。言うまでもなく独伊はアメリカの敵国でした。メディアは満州事変を煽り、国民はそれに合わせ踊った


本書では、日本の政治主体が実はその場しのぎの政策決定を続けた結果として、日米開戦という帰結に至ったということになっいます。また、メディア論についても興味深いです。特に、ラジオなどの影響が戦争報道に深く関わったとする点は、あまり語られてこなかったことです。
後半の半藤、松平という両雄の対談はまた違った色を出しており面白いです。

 内容紹介

満州事変以降、現地情報を報じ、大きく部数を伸ばした新聞。軍や政治家が戦意高揚のために利用したラジオ。戦後、軍関係者が告白した膨大な証言テープから明らかになった、東条英機ら首脳部間の驚くべきやりとり――。民衆の“熱狂”を作り出したメディアの責任、アメリカとの圧倒的な国力の差を認識しながら開戦を決断したリーダーたちの迷走。歴史年表には現れない“細部”を検証!

 

目次

はじめに

第1章 メディアと民衆―“世論”と“国益”のための報道

“熱狂”はこうして作られた NHKスペシャル取材班
世論とメディアによる戦意高揚 佐藤卓己
横並び報道と被害者意識 有山輝雄
ラジオが導いた戦争への道のり 竹山昭子
第2章 指導者―“非決定”が導いた戦争

開戦・リーダーたちの迷走 NHKスペシャル取材班  
“非決定”という恐るべき「制度」 森山優
アメリカの誤算 ジョン・ダワー
一九四一年、開戦までのアメリカ 三輪宗
日米開戦史を再考する 井上寿一
対談

太平洋戦争開戦前の「日本と日本人」 半藤一利松平定知

関連年表・地図

 

参考図書

 

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: 外交・陸軍編 (新潮文庫)
 

 

 

日本人はなぜ戦争へと向かったのか DVD?BOX

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