読書日記

お薦めの本を紹介します

残酷な王と悲しみの王妃

残酷な王と悲しみの王妃

  中野京子 集英社
内容

運命の支配か。宿命への挑戦か。アン・ブーリンマルガリータテレサ、イワン雷帝etc.数百年の時を超え、王族たちの生々しい息遣いがここに甦る。『怖い絵』の著者がヨーロッパ王朝の光と影を辿る歴史読み物。

著者紹介

中野 京子(なかの きょうこ)

北海道生まれ。早稲田大学講師。専門はドイツ文学・西洋文化史。著書に『名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語』(光文社新書)、『怖い絵1~3』(朝日出版社)、『危険な世界史』(角川書店)、『恐怖と愛の映画102』(文春文庫)、『おとなのための「オペラ」入門』(講談社+α文庫)、『歴史が語る 恋の嵐』(角川文庫)、『メンデルスゾーンアンデルセン』(さ・え・ら書房)など、訳書にツヴァイクマリー・アントワネット上・下』(角川文庫)などがある

目次

 はじめに

第一章 メアリー・スチュアート
第二章 マルガリータテレサ
第三章 イワン雷帝の七人の妃
第四章 ゾフィア・ドロテア

 あとがき


第五章 アン・ブーリン

世界史のなかの昭和史

 世界史のなかの昭和史

  半藤一利  平凡社
内容紹介

昭和史を世界視点で見ると何が見えてくるのか? 
ヒトラースターリンルーズベルトが動かした戦前日本の盲点とは? 
未来の戦争を避けるために必読の半藤昭和史三部作・完結編

著者紹介

1930(昭和5)年、東京生れ。東京大学卒業後、文藝春秋に入社。「週刊文春「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て、作家となる。1993(平成5)年、『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、1998年、『ノモンハンの夏』で山本七平賞を受賞する。2006年、『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』で、毎日出版文化賞特別賞を受賞。『決定版 日本のいちばん長い日』『聖断―昭和天皇鈴木貫太郎―』『山本五十六』『ソ連満洲に侵攻した夏』『清張さんと司馬さん』『隅田川の向う側』『あの戦争と日本人』『日露戦争史1』など多数の著書がある。

目次

プロローグ  歴史の皮肉と大いなる夢想―長い探偵報告のはじめに
第1話  摂政裕仁親王の五年間―大正から昭和へ
第2話  満洲事変を中心にして―昭和五年~八年
第3話  日独防共協定そして盧溝橋事件―昭和九年~十二年
第4話  二つの「隔離」すべき国―昭和十二年~十三年
第5話  「複雑怪奇」と世界大戦勃発―昭和十四年
第6話  昭和史が世界史の主役に躍りでたとき―昭和十五年
第7話  「ニイタカヤマノボレ」への道―昭和十六年
エピローグ  「ソ連仲介」と「ベルリン拝見」―敗戦から現代へ

天皇ー「君主の父」、「民主の子」

    天皇

 「君主の父」、「民主の子」
   保坂正康  講談社文庫
内容紹介

昭和二十年八月の敗戦を境に、皇室は根本から変わらざるをえなかった。平和日本を実現し、「新しい天皇像」を示さねば、皇統を維持することなどできない。そんな切迫した思いを胸に、昭和天皇と当時皇太子だった今上天皇はともに戦後を歩み、今日の礎を築いた。新時代の皇室へ至る軌跡を、天皇父子のありようから描いた好著。

著者紹介

保坂正康(ほさか まさやす)

1939(昭和14)年北海道生まれ。現代史研究家、ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究をつづけ、これまで約4000人から証言を得ている。『陸軍省軍務局と日米開戦』『あの戦争は何だったのか』『昭和史の大河を往く』シリーズなど著書多数。

目次

序章   時代の分岐点に立って
第一章  軍国主義下の帝王教育
第二章  戦後空間での皇太子像
第三章  新皇室論の実践者として
第四章  皇室の新時代と家族史
第五章  新しい天皇像をめざして
第六章  平成時代と天皇像の確立
終章   歴史はいかに刻まれるか

               あとがき
     文庫版あとがき
               解説   井上亮(毎日新聞社編集委員)

 

 

国家の罠

       国家の罠

   外務省のラスプーチンと呼ばれて
     佐藤優    新潮文庫
内容紹介

『自壊する帝国』で第38回大宅ノンフィクション賞受賞した佐藤
優、衝撃のデビュー作。外務省、検察庁、永田町を震撼させ「国策捜査」を日本
中に知らしめたた告白手記!
外務省元主任分析官は、政治と外交の最前線で何を見たのか?
有能な外交官にして傑出した情報マン──。国を愛し、国のために尽くしたにも
かかわらず、すべてを奪われた男が、沈黙を破り、「鈴木宗男事件」の真実と、
国策捜査」の実態を明らかにする。
「背任」と「偽計業務妨害」容疑で逮捕され、東京拘置所での拘留生活は、なん
と512日にも及んだ。2005年2月に下された第一審判決は懲役2年6カ
月、執行猶予4年。しかし、男の闘いはまだまだ続く──。

著者紹介

1960(昭和35)年生れ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館などを経て、1995(平成7)年から外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年5月、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。2005年2月執行猶予付き有罪判決を受け2013年執行猶予期間を満了。2005年『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞した。主な著書に『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞大宅壮一ノンフィクション賞)、『日米開戦の真実―大川周明著「米英東亜侵略史」を読み解く』『獄中記』『国家の謀略』『インテリジェンス人間論』『交渉術』『紳士協定―私のイギリス物語』『いま生きる「資本論」』『亡命者の古書店―続・私のイギリス物語』『高畠素之の亡霊』などがある。

目次

序章  「わが家」にて
第1章  逮捕前夜
第2章  田中真紀子鈴木宗男の闘い
第3章  作られた疑惑
第4章  「国策捜査」開始
第5章  「時代のけじめ」としての「国策捜査
第6章  獄中から保釈、そして裁判闘争へ

 

漢字の社会史ー東洋文明を支えた文字の三千年

    漢字の社会史

   東洋文明を支えた文字の三千年
    阿辻哲次   吉川弘文館

漢字はこれまでの東洋文明を動かしてきた原動力のひとつであります。また、漢字は二十一世紀の情報化社会でも、中心に位置すべき文字のひとつでもあります。そして、漢字の未来における望ましいあり方を考えるためにも、その過去の営為を知っておく必要が有ります。

内容

漢字は中国語を表記する文字でありながら、今日まで日本人の言語生活・文字文化に絶大な影響を与え続ける。漢字への人間の関わりを軸に、成立から現在までの漢字の歴史を、豊富なエピソードを交えながら述べた名著

著者紹介

阿辻/哲次(あつじ てつじ)
1951年大阪市に生まれる。京都大学文学部中国文学科卒業、同大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。文化庁文化審議会国語分科会漢字小委員会委員として新たな常用漢字表の作成にも参加した。古代文字学についての知見と、パソコン・ワープロという現代テクノロジーの媒介としての漢字を研究する。著書に『漢字学』(東海大学出版会)、『漢字の文化史』(ちくま学芸文庫)、『漢字のはなし』(岩波ジュニア新書)、『漢字道楽』(講談社学術文庫)など。

目次

第1章  文字と古代国家(神聖な文字
    記録の素材と内容
    記録の方法)
第2章  国家と行政と文字(国家統一書体の完成
    行政の現場から 
    記録素材の変化―竹から紙へ)
第3章  規範の確立(紙の登場と印刷の時代
    王羲之の果たした役割―書家と文字規範
    漢字教育の歩み
    漢字の字形の整理―『千禄字書』
    印刷のはじまりとその影響)
第4章  東アジアの文字事情(漢字を媒介とした文化圏
    古代日本と漢字
    文字と外交)
終章   二十一世紀と漢字

杉原千畝たちの時代

   戦争と諜報外交

   杉原千畝たちの時代
   白石仁章  角川選書

本書は、いわゆる「太平洋戦争」とよばれる「悲惨な戦争」を阻止しようと活動した4人の外交官のはなしです。彼らは、与えられた裁量の中で精いっぱい日本をまともな方向に導こうとしました、その熱い思いが伝わってきます。

内容

太平洋戦争開始直前、頭脳で世界と渡り合い、日本を正しい方向へと導こうとした男たちがいた。命のビザだけではなく、日本を救い得る重要情報を命懸けで入手した杉原千畝。日米関係の悪化を防ぐラジオ放送を行った斎藤博ムッソリーニと渡り合い、幻の東京五輪招致に奔走した杉村陽太郎。駐ドイツ大使でありながら、日独伊三国同盟に反対し続けた来栖三郎。外務省に眠る約4万冊のファイルから、先人の足跡を辿る。

 著者紹介

白石仁章(しらいし まさあき)

1963(昭和38)年、東京都生れ。上智大学大学院史学専攻博士課程修了。在学中の1989(平成元)年より外務省外交史料館に勤務し、現在に至る。その傍ら、東京国際大学および慶応義塾大学大学院で教鞭を執った。専門は日本外交史とインテリジェンス・システム論。特に杉原千畝研究は25年にわたって追い続けてきたテーマである。ほかの著書に『プチャーチン――日本人が一番好きなロシア人』『六千人の命を救え! 外交官・杉原千畝』がある

目次

まえがき

第1章  日米の架け橋を夢見た大使斎藤博(口八丁手八丁な若きアメリカ大使
    アメリカを知り尽くした男 ほか)
第2章  巨星杉村陽太郎(外務省の名物男
    連盟事務次長就任まで ほか)
第3章  悲劇の外交官来栖三郎(来栖三郎の汚名
    世界を股にかけた外交官 ほか)
第4章  インテリジェンスの鬼才杉原千畝(ヒューマニストは過小評価?

    再検討すべき杉原千畝の功績ほか)

あとがき

主要参考文献

年表

人類の足跡10万年全史

     人類の足跡10万年全史

ティーブン・オッペンハイマー (訳)仲村明子  草思社

本書は、現生人類が15万年以上前にアフリカで出現してから、8万5千年前にアラビア半島から、インドに向けて海沿いに、単一の集団でアフリカから出たことを、現在、地域に住んでいる人々の卵子由来ミトコンドリアDNAと核内Y染色体の遺伝子分析により、明らかにした。また、遺伝子分析だけでは、変異の起こる年代を確定することができにくいので、遺跡の分析や氷河期の解析等によって人類が踏破可能な移動経路を確定しながら、年代を確定してます。

 

内容

現生人類はアフリカで生まれた。一度は絶滅しかかったわれわれの祖先は、やがてアフリカを旅立つ。だがその旅立ちはたった一度しか成功しなかったという。なぜか?そしてアジアへ、オーストラリアへ、ヨーロッパへ、アメリカへ。人類は驚くべき速度で世界各地へ拡がっていった。気候の激変、火山の大噴火、海水面の大変動、さまざまな危機を乗り越えて、一体いかにして、どの道を通って、われわれは今ここにいるのか?その足跡はいかなる形でわれわれに受け継がれているのか?遺伝子に刻まれた人類の壮大な歴史を読み解き、化石記録と気候学からその足どりを追う!人類史の常識を覆す画期的な書。

著者紹介

オクスフォード大学人間科学研究所リサーチ・アソシエイト。DNA研究を考古学や気候学などの知見と結びつけ、古代の移動を跡づける研究で世界に知られる。

目次

プロローグ

第1章  出アフリカ
第2章  現生人類はいつ生まれたのか
第3章  二種類のヨーロッパ人
第4章  アジア、オーストラリアへの最初の一歩
第5章  アジア人の起源を求めて
第6章  大氷結
第7章  だれがアメリカへ渡ったか

エピローグ

    付録1 イブのほんとうの娘たち

    付録2 アダムの息子たち

    解説  松村秀一

    人類の足跡地図

    本文図表索引

    口絵クレジット