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生きる意味

  生きる意味

ビクトール・フランクルの22の言葉

 諸富祥彦  KKベストセラーズ

 

生きる意味

生きる意味

 

 内容紹介

世界的ベストセラー「夜と霧」の著者である心理学者・フランクルの22の言葉を軸とした、現代を生きるための人生指南の書。どんな苦境に立たされても、価値ある人生が送れる自分になれる。

ビクトール・フランクル

1905年、ウィーンに生まれる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラーフロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。1955年からウィーン大学教授。人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴテラピーと称される独自の理論を展開する。1997年9月没。

著者紹介

諸富祥彦(もろとみ・よしひこ)
1963年福岡県生まれ。1986年筑波大学人間学類、1992年同大学院博士課程修了。英国イーストアングリア大学、米国トランスパーソナル心理学研究所客員研究員、千葉大学教育学部講師、助教授(11年)を経て、明治大学文学部教授。教育学博士。世界を変えるため、時代の精神(ニヒリズム)と「格闘する思想家・心理療法家」(心理カウンラー)。著書に、NHK「100分で名著」ブックス フランクル 夜と霧、知の教科書 フランクル(講談社選書メチエ)、悩みぬく意味(幻冬舎新書)、あなたがこの世に生まれてきた意味(角川SSC新書)ほか多数あり。

目次

      はじめに

01  ひたひたと押し寄せてくる、慢性的な空虚感から目を逸らしてはならない
02  幸せは、求めれば求めるほど逃げていってしまう
03  人間の本質は「自己超越性」―すなわち「我を忘れて」誰かや何かに関わっていくことにある。
04  苦悩そのものが問題なのではない。「何のために」苦悩するのかという叫びに答えのないことが問題なのである
05  あなたの内側を見つめるのをやめてください。大切なのは、あなたの心の中に潜んでいるものではなくて、「未来であなたを待っている」ものです
06  人生の価値は、たとえ一瞬でも「精神的な高み」に昇ることができたかで決まる
07  愛は、人間の実存が高く昇りうる最高のものである
08  あなたは「苦悩する人間」を「愛する人間」に変えてくれました
09  人生は、暗闇の中で演じられている一つのステージのようなもの
10  過去の「思い出」は、何にも替え難い貴重な財産である。「生きぬかれた過去」は、時間の座標軸に永遠に刻まれ続ける

11  人生の意味を疑うのは、その人の高い精神性の証である

12  あなたがどれほど人生に絶望したとしても、人生があなたに絶望することは決してありません

13  人間は強制収容所のような極限状態に置かれると、その人の精神性によって、天使と悪魔に分かれていく

14  あなたを待っている「何か」がある。あなたを待っている「誰か」がいる

15  仕事の価値はその大小で決まらない。心を込めてとりくめば、今の仕事が天職に「なる」

16  たとえ一瞬でもいい。どれほど深く、また高い体験をしたかが、人生の価値をきめる

17  「変えられない運命」に対してどのような態度をとるかで、人生の価値は決まる

18  人間が人生の意味を問うのに先立って、人生のほうから人間に「問い」が発せられて来ている

19  「自分中心」「幸福中心」の生き方から、「人生からの呼びかけ」に応える生き方、「意味と使命中心」の生き方へと転換せよ

20  失われた時間、失われた機会は、二度と戻ってくることがありません。人生で最も貴重な財産は、「時間」なのです。

21  人生を意味あるものに変えるのに遅すぎることは決してありません。たとえもしあなたが、明日死刑になる殺人犯だとしても・・・・

22  悩んで悩んで悩みぬけ。苦しんで苦しんで苦しみぬけ。絶望の果てにこそ、暗闇の中に一条の希望の光が届けられてくるのだから

 

      あとがき