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ビッグバンの前に何があったのか?

宇宙が始まる前には何があったのか?

 ローレンス・クラウス [訳]青木 薫 文藝春秋

宇宙が始まる前には何があったのか?

宇宙が始まる前には何があったのか?

 

 内容紹介
種の起源」に匹敵! 宇宙論パラダイムシフト

ビッグバンの前には何があったのか?その最大の謎を、現代の量子物理学は解きあかしつつある。物質と反物質のわずかな非対称から生じたゆらぎ、それが今日の私たちの宇宙を形作った。それは無から有が生まれることであり、無からエネルギーが生じるという物理学の直感と常識に反したことだった。アリゾナ州立大学の宇宙物理学者による衝撃の書。無からなぜ有が生まれたのか? 最先端の量子物理学は宇宙誕生の謎を解明しつつある。宇宙は平坦だった、加速膨張する宇宙、2兆年後はすべての天体が姿を消す……。
種の起源」にも匹敵すると賞賛された全米ベストセラーとなった本書は、コンパクトなサイズなのに、脳みそを鷲づかみにされるような濃密さに満ち満ちています。科学翻訳の第一人者・青木薫氏による奥深く精密な文章と大胆な解説もお見逃しなく。

著者紹介

ローレンス・クラウス

宇宙物理学者。アリゾナ州立大学にて「起源プロジェクト」を創設し率いる。1995年、「真空のエネルギーは、非常に小さいがゼロではない」という大胆な説をマイケル・ターナーとともに提唱。当時は異端視されたが後に見事、実証される。2012年には全米科学審議会から「公益賞」を授与された。著書に「物理学者はマルがお好き」、「ファインマンさんの流儀」などがある。

目次

まえがき  宇宙は無から生じた
はじめに  何もないところから、何かが生まれなくてはならない
第1章  いかに始まったのか?
第2章  いかに終わるのか?
第3章  時間の始まりからやってきた光
第4章  ディラックの方程式
第5章  99パーセントの宇宙は見えない
第6章  光速を超えて膨張する
第7章  2兆年後には銀河系以外は見えなくなる
第8章  その偶然は人間が存在するから?
第9章  量子のゆらぎ
第10章  物質と反物質の非対称
第11章  無限の未来には

エピローグ 宇宙が始まる前には何があったのか?
あとがき  「種の起源」に匹敵する、宇宙論パラダイムシフト

      リチャード・ドーキンス

著者との一問一答
訳者解説 青木薫