特捜神話の終焉
内容紹介
知られざる検察の世界を語り尽す!! 元検事・郷原信郎と堀江貴文、細野祐二、佐藤優が対談!! ライブドア事件、キャッツ事件、外務省背任事件の真相から、小沢一郎・陸山会の政治資金事件、2000年代特捜検察の惨状、政権vs検察まで、検察の正体を撃つ―― くすぶり続ける検察問題を読み解く決定版!! ●対談ゲスト 堀江貴文(元ライブドア社長)/2006年、ライブドア事件で東京地検特捜部に逮捕。誤解され続ける事件の真相を解明する。2011年、最高裁で上告棄却、有罪判決が確定。 細野祐二(公認会計士)/2004年、キャッツ事件に関連して東京地検特捜部に逮捕。2010年、最高裁で上告棄却、有罪判決が確定。 佐藤優(作家・元外務省主任分析官)/2002年、外務省背任事件で東京地検特捜部に逮捕。2009年、最高裁で上告棄却、有罪判決が確定。
著者紹介
郷原 信郎(ごうはら・のぶお)
1955年生。名城大学教授・コンプライアンス研究センター長。弁護士。東京大学理学部卒。83年、検事任官。東京地検検事、公正取引委員会事務局審査部付検事、広島地検特別刑事部長、法務省法務総合研究所研究官、長崎地検次席検事などを歴任。2006年、検事を退官、弁護士登録。08年、郷原総合法律事務所を開設。09年、総務省顧問に就任。企業や組織におけるコンプライアンス問題の第一人者として活躍中。
著書
- 『独占禁止法の日本的構造制裁・措置の座標軸的分析』(清文社、2004年)
- 『コンプライアンス革命コンプライアンス=法令遵守が招いた企業の危機』 (文芸社、2005年)
- 『入札関連犯罪の理論と実務』(東京法令出版、2006年) ISBN 9784809011283
- 『「法令遵守」が日本を滅ぼす』新潮新書、2007年)
- 『社会が医療に求めるもの』(ロングフィールドジャパン、2008年) ISBN 9784903950037
- 『食の不祥事を考える』(唯学書房、2008年)
- 『思考停止社会 〜「遵守」に蝕まれる日本』講談社現代新書、2009年)
- 『検察の正義』(ちくま新書、2009年)
- 『特捜神話の終焉』(飛鳥新社、2010年)
- 『組織の思考が止まるとき』(毎日新聞社、2011年) ISBN 9784620320373
- 『第三者委員会は企業を変えられるか〜九州電力「やらせメール」問題の深層』(毎日新聞社、2012年) ISBN 9784620320991
- 『司法記者』(由良秀之名義で出版。講談社、2011年)
- 『検察崩壊〜失われた正義』(毎日新聞社、2012年) ISBN 9784620321479
- 『企業はなぜ危機対応に失敗するのか 相次ぐ「巨大不祥事」の核心』毎日新聞社 2013
- 『告発の正義』ちくま新書、2015年
- ニチョウ 東京地検特捜部特別分室 朝日新聞出版 2019年
共著編著
目次
はじめに
序章 検察問題を基本的に理解するために
刑事事件捜査の一般的な流れ;検察独自捜査とは ほか
第1章 ライブドア事件―誤解され続けた真相(ゲスト・堀江貴文)
ライブドア事件の概要;対談・あまりに情緒的な懲役二年六カ月という実刑判決 ほか
第2章 キャッツ事件―会計を理解できない検察と司法(ゲスト・細野祐二)
キャッツ事件の顛末;対談・逮捕とは有罪を意味する ほか
第3章 検察擁護論を必要とする時代の到来(ゲスト・佐藤優)
外務省背任、偽計業務妨害事件の顛末;対談・検察は権力か?それとも公益の代表者か? ほか
第4章 検察再生のために
対談を終えて;二一世紀特捜検察の惨状 ほか
あとがき