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フィールド 響き合う生命・意識・宇宙

フィールド 響き合う生命

・意識・宇宙

フィールド 響き合う生命・意識・宇宙

 本書は、2004年発行ですので現在(2020年2月時点)では、最新、最先端の科学ではないかも知れませんが、内容自体は今読んでも面白いです。

 本書は、これまでの科学が明らかにしてこなかった驚くべき事実、そして我々の認識と世界を根本から変え得る事実がぎっしり詰め込まれた非常に濃密な内容の本です。医療のトップジャーナリストである著者が、世界有数の研究機関で活躍する50人以上の科学者を取材してます。

キーワードは、「ゼロ・ポイント・フィールドZPF(宇宙の力の源となる量子真空)」です。この「ゼロ・ポイント・フィールドZPF」の概念について本書では、以下のように説明してます。

現代物理学では、物質の基底に、あらゆる物質粒子を取り除いても、仮想粒子が飛び出し、つねにゆらいでいる量子真空(真空ゆらぎ)が想定されている。この量子真空は、通常のエネルギーが消失した「ゼロ点場=ゼロ・ポイント・フィールド ZPF」であり、あらゆるエネルギーの源ともなる。私たちの宇宙やあらゆる存在は、この限りない量子真空のにぎやかな海(ZPF)に浮かんでいるわけである。

ただ、「ゼロ・ポイント・フィールドZPF」は革新的な概念です。本書では、「ゼロ・ポイント・フィールドZPF」に基く私たちの身体、細胞、DNA、脳、コミュニケーション、健康や意識、記憶や場所にかかわる驚くべき科学の成果が明かされてます。

生物の体内から発せられる光、「生体光子」という興味深い現象の存在を明らかにするところから話が始まります。
そこから、第一部では体の細胞や各機関がどのような手段で連携を取っているのか、ホメオパシーは水に記憶する能力があることと関係していること、知覚とホログラフィーの関係、記憶が存在する場所などの、生命の根幹に関わる極めて重要にして興味深い事柄に関する研究成果が紹介されていきます。

第二部では量子力学が明らかにした、量子は空間を超えて相互作用するという性質は目に見える物質世界にも及んでいることを様々な超能力に関する実験で確認していく過程を追っています。
物理学者、心理学者などの何人もの研究者がそれぞれの切り口で、「思い」が未来を変える力を持っていること、遠く離れた場所や未来を透視できること、祈りが病を癒すこと、集団の「祈り」や「思い」はさらに大きなエネルギーを生み出すこと、いわゆる「聖地」は場所自体が大きなエネルギーを持っていることなどを証明しています。

これらの研究者は、NASAやCIAに雇われるなど一流の研究者であり、研究内容は統計学という極めて科学的な手法を用いて客観性のあるものです。しかしながら、それらの研究は既存の理論上に安住する研究者たちからは無視されます。ただ、科学の成果を宇宙と人類の理解に役立てようとする「ゼロ・ポイント・フィールドZPF」の概念を用いる科学者たちの姿勢には感銘を受けます。


内容紹介

現代物理学では、物質の基底に、あらゆる物質粒子を取り除いても、仮想粒子が飛び出し、つねにゆらいでいる量子真空(真空ゆらぎ)が想定されている。この量子真空は、通常のエネルギーが消失した「ゼロ点場=ゼロ・ポイント・フィールド ZPF」であり、あらゆるエネルギーの源ともなる。私たちの宇宙やあらゆる存在は、この限りない量子真空のにぎやかな海(ZPF)に浮かんでいるわけである。

本書はこのZPFを軸に、生命ー物質、心ー身体、個体ー集団、過去ー未来といった壁の突破に挑む最先端科学を集約している。登場するのは、すべて世界の第一級機関で活躍する第一線の科学者揃い。その成果は既存のパラダイムを転換させるまさに驚くべきものだ。

引用元:インターシフト

 

著者等紹介 

著者

リン・マクタガート Lynne McTaggart
医療のトップジャーナリストとして、英米で活躍。彼女が主宰・刊行するニューズレター『医者があなたに言わないこと』の読者は10万人を超え、健康・医療に関する最良の
情報源として高く評価されている。本書は彼女が世界の50人を超える最先端科学者への取材をもとにして構成。

訳者

野中 浩一(のなか・こういち)

和光大学・人間関係学部教授。医学博士。主な訳書にアーヴィン・ラズロー『創造する真空(コスモス)ー最先端物理学が明かす、<第五の場>』、ローリー・ギャレット『カミング・プレイク』『崩壊の予兆』、アーナー・A・ウィラー『惑星意識(プラネタリー・マインド)』など。

目次

プロローグ 来るべき革命 
      
 
1部 共鳴する宇宙
 
 1 闇のなかの光
   月から帰還する途上で
   生命と物質をつなぐ科学へ

  2 光の海
   ゼロ・ポイント・フィールドの探求
   ニュートンとアインシュタインを超えて

  3 光の存在
   生物光子(バイオフォトン)と遺伝子のオーケストラ
   ガンを治す細胞間コミュニケーション

  4 細胞のことば
   ホメオパシーの謎を解くデジタル生物学
   水の記憶とコヒーレント・ドメイン

  5 世界との共鳴
   脳とホログラフィーと量子論
   巨大な記憶保管庫
   意識はからだの外にある

 2部 拡大されたこころ
  
6 創造的な観測者
   量子の非局在性(ノンローカリティ)とサイコキネシス
   意識と物質の相互作用

  7 夢の共有
   思考はだれが所有しているのか
   超放射と願いを実現させる力

  8 拡大された目
   CIAが認めた遠隔透視(リモート・ヴューイング)の真実
   世界の全情報を含む暗号文

  9 終わりのない現世
   時空を超えた「いま」
   根源瞬間(シード・モーメント)

3部 ゼロ・ポイント・フィールドの扉を開く
 10 癒しのフィールド
   ヒーリング効果を検証する
   病気は集合的な力によって癒される

 11 ガイアからの電文(テレグラム)
   われ思うゆえに、われ影響する
   場所と集団のエネルギー
   プリンストン大学の「地球意識プロジェクト」

 12 ゼロ・ポイント・フィールド時代
   宇宙航行の新しい推進力
   科学と神秘の統合へ

謝辞

参考文献

解説