読書日記

お薦めの本を紹介します

14のヨーロッパ系言語と中国語、日本語を身につけた女性の外国語習得術

わたしの外国語学習法

  ロンブ・カトー (訳)米原万理   ちくま学芸文庫
わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)

わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)

 

 

実用書というよりは、外国語学習法に関するエッセイと思いました。ただ、外国語学習法の普遍的なことが書かれてあり、外国語を習得するには非常に参考になります。

著者は、ハンガリーに生まれ、25年間の間に16言語を主として学習という形態で身に付けた方である。読んでみて、まず、筆者の外国語学習に対する並々ならなぬ動機の高さを感じます。外国語学習が著者の生活であると言っていいほど、次々に新しい言語学習に取り組んでいく姿勢の背後に見える大きな学習動機にまずは感銘を受けてしまいます。また、筆者の読書量の多さにも驚きを隠しえません。色々な言語の小説等をその言語で読んでいく姿は、「精読・多読」が外国語学習にとって非常に重要だということが分かります。
 読んでみてやはり、筆者の外国語学習に対する熱の高さが一番の印象に残り、学習法として紹介されてるいずれの方法も決して目新しいものではないことからも、やはり外国語学習においては、その学習に対する気持ちや動機の面が非常に重要であることを再認識しました。

 ちなみに、訳者の米原万理さんは、この本との出会いが通訳者になったきっかけだそうです。外国語を学習する際に手元に置いておきたい本です。

内容紹介

 14のヨーロッパ系言語と中国語、日本語を、ほとんど自国を出ることなく、純粋に学習という形で身につけてしまった女性の外国語習得術。25年間に16ヵ国語を身につけていく過程と秘訣をつつみ隠さず公開してくれるこの本は、語学の習得にあたって挫折しがちな私たちを、必ず目的の外国語は身につけられるという楽天主義に感染させてくれます。通訳者、翻訳者の入門書としても好適。

著者紹介

ロンブ・カトー

1909年4月8日生まれ。ハンガリー南部ベーチ市生まれ。語学に秀でた翻訳者・通訳者そして世界初の同時通訳者達のひとり。 彼女は大学で物理学と化学の学士号を取得したが、卒業後彼女は「食べるため」に英語の勉強にとりかかった。 彼女は9または10の言葉を流暢に通訳できる。6言語については、専門的な文献や純文学も翻訳できる。2003年6月9日にブダぺストで没。

目次

はじめに、あるいは、わたしの外国語遍歴

1 ことばとは何か

2 外国語を学習するのは何のためか?なぜ、他のものではなく外国語を学習  

  するのか?外国語学習に最も適した時期はいつか?

3 何語を学習したらよいか

4 いかにして外国語を身につけるか

5 この本はどんな人に向いていて、どんな人に向いてないか

6 外国語学習の歩み

7 読むことから始めよう

8 なぜ読むのか?何をよむべきか?

9 では、どんなふうに読めば最も効果的か?

10 読み方と発音

11   どんな外国語が一般に学習されているのか

12 語彙と文脈

13 単語暗記法

14 辞書について

15 教科書・参考書について

16 われわれが外国語で話すときのメカニズムはどうなっているのか?

17 外国語でしゃべるときのコツは?

18 わたしの外国語学習法

19 自分はどの程度外国語を知っているのか?自己採点の仕方

20 語学的才能について

21 外国語を用いる職業について

22 通訳という職業について

23 赤道地帯から北極まで

24 ことばよ、ことば、お前の未来は?

25 さいごに

訳者あとがき

文庫版訳者あとがき