読書日記

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人類の足跡10万年全史

     人類の足跡10万年全史

ティーブン・オッペンハイマー (訳)仲村明子  草思社

 

人類の足跡10万年全史

人類の足跡10万年全史

 

 

本書は、現生人類が15万年以上前にアフリカで出現してから、8万5千年前にアラビア半島から、インドに向けて海沿いに、単一の集団でアフリカから出たことを、現在、地域に住んでいる人々の卵子由来ミトコンドリアDNAと核内Y染色体の遺伝子分析により、明らかにした。また、遺伝子分析だけでは、変異の起こる年代を確定することができにくいので、遺跡の分析や氷河期の解析等によって人類が踏破可能な移動経路を確定しながら、年代を確定してます。

内容

現生人類はアフリカで生まれた。一度は絶滅しかかったわれわれの祖先は、やがてアフリカを旅立つ。だがその旅立ちはたった一度しか成功しなかったという。なぜか?そしてアジアへ、オーストラリアへ、ヨーロッパへ、アメリカへ。人類は驚くべき速度で世界各地へ拡がっていった。気候の激変、火山の大噴火、海水面の大変動、さまざまな危機を乗り越えて、一体いかにして、どの道を通って、われわれは今ここにいるのか?その足跡はいかなる形でわれわれに受け継がれているのか?遺伝子に刻まれた人類の壮大な歴史を読み解き、化石記録と気候学からその足どりを追う!人類史の常識を覆す画期的な書。

著者紹介

オクスフォード大学人間科学研究所リサーチ・アソシエイト。DNA研究を考古学や気候学などの知見と結びつけ、古代の移動を跡づける研究で世界に知られる。

目次

プロローグ

第1章  出アフリカ
第2章  現生人類はいつ生まれたのか
第3章  二種類のヨーロッパ人
第4章  アジア、オーストラリアへの最初の一歩
第5章  アジア人の起源を求めて
第6章  大氷結
第7章  だれがアメリカへ渡ったか

エピローグ

    付録1 イブのほんとうの娘たち

    付録2 アダムの息子たち

    解説  松村秀一

    人類の足跡地図

    本文図表索引

    口絵クレジット