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黒柳徹子さんが最も尊敬する人の生涯

 いわさき ちひろ

       知られざる愛の生涯

黒柳徹子 飯沢 匡 講談社+α文庫

 

いわさきちひろ (講談社+α文庫)

いわさきちひろ (講談社+α文庫)

 

 内容紹介

天才画家いわさきちひろ。そのやさしいまなざしの子どもの絵からは、うかがいしれない、鮮烈な人生があった。
戦中戦後の昭和を生き、画家を目指したひとりの女性の苦闘の姿は、誰をも感動させずにはおかない。共に生きた家族、友人へのインタビューでは、当時のちひろの心情が語られている。

著者紹介

黒柳徹子(くろやなぎ・てつこ)

東京乃木坂生れ。東京音楽大学声楽科卒。NHK放送劇団に入団、NHK専属のテレビ女優第一号となる。文学座研究所、ニューヨークの演劇学校で学び、テレビ、ラジオ、舞台女優として活躍。また、ユニセフ親善大使、トット基金理事長を務め、長年にわたり活動を続ける。著書は、ベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』をはじめ『トットの欠落帖』『小さいときから考えてきたこと』『新版 トットチャンネル』『トットひとり』など多数。

飯沢 匡(いいざわ・ただす)

1909年(明治42年)、和歌山県和歌山市で生まれる。本名は、伊澤 紀(いざわ ただす)。1932年(昭和7年)には『藤原閣下の燕尾服』で劇作家デビュー。同年、文化学院美術科を卒業。1933年(昭和8年)、東京朝日新聞社(現在の朝日新聞東京本社)に入社。“飯沢匡”の筆名で『北京の幽霊』(1943年)、『鳥獣合戦』(1944年)などの時局風刺劇を次々に発表。1950年(昭和25年)に発表した『崑崙山の人々』が評判を呼び、喜劇作家としての地位を確立。一方、日本のラジオドラマ史上初めて大人の女性が子供の声を演じた児童番組『ヤン坊ニン坊トン坊』の脚本を担当。放送が3年にもわたる人気作となり、同作で輩出した黒柳徹子を一躍スターへと押し上げた。1957年(昭和32年)、NHK放送文化賞を受賞。1983年(昭和58年)、日本芸術院会員に選ばれた。1989年(平成元年)、舞台「海外コメディーシリーズ」をスタート。以来、主演・黒柳徹子、脚本・飯沢匡のコンビで一年に一作のペースで上演した。 1994年(平成6年)10月9日、死去。享年86

目次

ちひろさんへの手紙 黒柳徹子

第一章「甘い絵」といわれながら
第ニ章  良妻賢母教育
第三章  母親の期待にこたえて
第四章  処女妻
第五章  和仮名を習う
第六章  ちひろ大名旅行
第七章  戦争への無知
第八章  解放の時代の到来
第九章  両親からの自立
第十章  上京第一夜の謎を解く

第十一章  赤松俊子との出会い

第十二章  天才とその犠牲

第十三章  傷つきやすい心

第十四章  努力する芸術家

第十五章  天才と家庭

第十六章 「母性」の画家いわさきちひろ

エピローグ 激動の昭和史を生きた、いわさきちひろ

文庫版へのあとがき 飯沢匡

いわさきちひろ年譜