読書日記

お薦めの本を紹介します

なぜ戦争は一年早くやめられなかったのか?

  とめられなっかた戦争

    加藤 陽子   文春文庫
とめられなかった戦争 (文春文庫)

とめられなかった戦争 (文春文庫)

 

本書によると、日中戦争・太平洋戦争での戦死者310万人の大半はサイパン失陥以降1年余りの期間に戦死してます。サイパン島が失陥した時点(昭和19年7月)で戦争を止めていれば、200万近い人の尊い命が救われていた事になります。また、ここでやめていれば、東京大空襲や無残な沖縄戦は防げたのではないか。広島と長崎への原爆投下も無かったかもしれない 

つくづく読んで思ったのは、終戦の一年前のサイパン失陥の時点で、戦争を終結できなっかたのか残念でなりません。

内容紹介

 この本は、2011年(平成23年)5月、NHK教育テレビで4回にわたって放映された「さかのぼり日本史 昭和 とめられなっかた戦争」の内容に基づいてます。

「それまで侵略はなっかた」主張し続けてきた安部首相に真っ向から対抗し、歴史家としての気概を見せた加藤陽子東京大学院教授。いまいちばん旬な歴史学者の加藤教授が、語り下し形式で、日本の近現代史を分かりやすく解説した本です。

 本書は「なぜ戦争の拡大をとめることができなかったのか」「なぜ一年早く戦争をやめることができなっかたのか」がテーマ。繰り返されてきたこの問いを、人々の思いが今なお染みついた土地と資料から考え、日本の近現代史をわかりやすく解説していく歴史ガイドです。

著者紹介

加藤陽子(かとう・ようこ)
1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。
1989年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史
2010年に『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)で小林秀雄賞受賞。
著書に『模索する1930年代』『徴兵制と近代日本』『戦争の日本近現代史』『戦争の論理』『戦争を読む』『満州事変から日中戦争へ』『NHK さかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争』『昭和天皇と戦争の世紀』などがある。

目次

はじめに

第一章 敗戦への道 1944年(昭和19年

 

第二章 日米開戦 決断と記憶  1941年(昭和16年

 

第三章 日中戦争 長期化の誤算 1937年(昭和12年

 

第四章 満州事変 暴走の原点 1933年(昭和8年

 

参考文献

年表