読書日記

お薦めの本を紹介します

アドラー 人生を生き抜く

アドラー人生を生き抜く

    岸見一郎  NHK出版

 

アドラー人生を生き抜く心理学 (NHKブックス)

アドラー人生を生き抜く心理学 (NHKブックス)

 

 

本書は、アドラー自身の生い立ち、個人心理学がいかに出来上がったのかを説明してあり、興味深く読ませて頂きました。また、個人が幸せになるために、どう生きるかを示している言葉が随所に有りました。

 例えば、生の問題全般について、アドラーが「大切なことは、何が与えられているのかではなく、与えられているものをどう使うかだ」(「人はなぜ、神経症になるのか」)と言ってます。

内容紹介

過去は変えられなくても、「今現在」そして「未来」は変えられる。トラウマを振り切り、強い意志と勇気をもって人生を力強く生き抜いていこう!明白でしっかりした理論と実践の見事な調和によって、いま日本でも大きな注目を浴びているアドラーの「個人心理学」の真髄をその人生と織り合わせながら紐解く知的興奮の書。

アドラー心理学

アドラー心理学とは、アルフレッド・アドラーAlfred Adler)が創始し、後継者たちが発展させてきた心理学の体系である。個人心理学が正式な呼び方であるが、日本ではあまり使われていない

アドラー自身は自分の心理学について、個人心理学と呼んでいた。それは、個人とは分割できない存在である、と彼が考えていたことによる。

アドラーが自分の心理学について個人心理学と呼んだように、アドラー心理学では、個人をそれ以上分割できない存在であると考えることから、人間の生を、個人という全体が個人の必要な機能等を使って目的に向かって行動している、というふうに考えている。より具体的には、人間は相対的にマイナスの状態(劣等感を覚える位置)から、相対的にプラスの状態(優越感を覚える位置)を目指して行動している、と考えている。

著者紹介

岸見 一郎(きしみ・いちろう)

1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋古代哲学史専攻)。京都教育大学教育学部奈良女子大学文学部非常勤講師(哲学・古代ギリシャ語)、前田医院(精神科)勤務を経て、現在、聖カタリナ高校看護専攻科(心理学)、近大姫路大学看護学部生命倫理)非常勤講師。専門の哲学に並行してアドラー心理学を研究、精力的に執筆・講演活動を行っている。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(古賀史健と共著、ダイヤモンド社)、『人生を変える勇気』(中央公論新社)『よく生きるために働くということ』(KKベストセラーズ)『三木清「人生論ノート」を読む』(白澤社)『老いた親を愛せますか?』(幻冬舎)、訳書にアドラー『個人心理学講義』『人生の意味の心理学』(アルテ)、プラトンティマイオス/クリティアス』(白澤社)など多数。

 目次

序 章 アドラー心理学とはー常識へのアンチテーゼ

第一章 フロイトとの出会いと訣別ー欲求の根源をめぐって

第二章 「どこから」から「どこへ」ー原因論と目的論

第三章 ライフスタイルー自己と世界の意味づけ

第四章 共同体感覚ー自分への執着を越えて

第五章 優越性の追及ー「善」の実現

第六章 神経症的ライフスタイルからの脱却ーシンプルな世界を生きる

第七章 アドラーの教育論ー人生の課題と勇気づけ

第八章 他者との関わりー個人の独自性と他者との共生

第九章 この人生をいかに生きるかー現実と理想を見据えて

あとがき

参考文献