「原因」と「結果」の法則
ジェームズ・アレン [ 訳 ] 坂本貢一
本書は、100ページもない薄い本で文章も平易なので短時間で読了します。しかしながら、何か肝心なところが理解してないのではないかと、そんな印象をもちます。おそらく、本書は読み手の成長により理解も深まるのだ、と思います。だからこそ、何度でも読み返す本だと思います。
この本では、人生で起こる全ての出来事が心、思いから来ていると断言しています。良い思いを巡らしていれば良いことが起き、悪い思いを巡らしていれば悪いことが起きる。引き寄せの法則を思い出しました。著者のジェームス・アレンは子供時代に父親を失い貧しい生活を強いられたりと、かなり大変な人生を歩んできたそうです。
そんな著者が「悪しき思いを捨て、清らかな思いで心を満たしなさい」と言っているのですから、信じてみる価値はあると思います。
自国英国以外の国での著作権を放棄したことで、自らの収入よりもこの本を一人でも多くの人に読んでもらいたいという強い意思を感じます。
著者の主張はいたってシンプルで、だからこそ実践するのが難しく感じますが、不可能ではないことを信じたいです。
「7つの習慣」や「思考は現実化する」も読みましたが、分量が多く繰り返し読むことに時間がかかるので、中々内容が身に付きませんが、自己啓発本はたくさん手を出すより、一冊を何回も読んだ方が内容が深く理解できるのだと思います。
この本を繰り返し読み、「心を良き思い、清らかな思いで満たすこと」を習慣化できるようになりたいものです。
内容紹介
何かにつまずいた時や心が弱った時、頼りたくなるのが啓発書だ。本書は1902年に英国の作家によって記されたもので、世界に数多くある啓発書のルーツとも言われている。
現実がままならないのは、すべて悪しき思いによるもので、環境のせいではないと説く。結果としての成功も失敗も、その原因は必ず人間の心の奥底にある支配的な思いにあると言う。
デール・カーネギー、オグ・マンディーノなど、現代成功哲学の祖たちが、もっとも影響を受けた伝説のバイブル「AS A MAN THINKTH」。聖書に次いで一世紀以上ものあいだ読まれ続けている、驚異的な超ロングセラー、初の完訳!
「私たちの人生は、ある確かな法則にしたがって創られています。私たちがどんな策略をもちいようと、その法則を変えることはできません。
「原因」と「結果」の法則は、目に見える物質の世界においても、つねに絶対であり、ゆらぐことがないのです。
著者紹介
1864年、英国生まれ。父親の事業の破綻と死から15歳で学校を退学。以降、さまざまな仕事に就きながら独学で学び、38歳で執筆活動に専念する。作家としてのキャリアは他界した1912年までの9年間と短いが、執筆された19冊の著書は世界中で愛読され、とくに1902年に書かれた本書「AS A MANTHINKETH]」は、現代成功哲学の祖として知られるデール・カーネギー、アール・ナイチンゲールなどに強い影響を与えた。いまなお、自己啓発のバイブルとして、世界中で読まれつづけている。
目次
訳者 まえがき
はじめに
思いと人格
思いと環境
思いと健康
思いと目標
思いと成功
ビジョン
穏やかな心
訳者 あとがき