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昭和史 1926ー1945

        昭和史 1926ー1945

       半藤一利 平凡ライブラリー

 

昭和史-1945 (平凡社ライブラリー)

昭和史-1945 (平凡社ライブラリー)

 

 

内容紹介

授業形式の語り下ろしで「わかりやすい通史」として絶賛を博した「昭和史」シリーズ戦前・戦中篇。日本人はなぜ戦争を繰り返したのか―。すべての大事件の前には必ず小事件が起こるもの。国民的熱狂の危険、抽象的観念論への傾倒など、本書に記された5つの教訓は、現在もなお生きている。毎日出版文化賞特別賞受賞。講演録「ノモンハン事件から学ぶもの」を増補。

著者紹介

1930(昭和5)年、東京生れ。東京大学卒業後、文藝春秋に入社。「週刊文春「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て、作家となる。1993(平成5)年、『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、1998年、『ノモンハンの夏』で山本七平賞を受賞する。2006年、『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』で、毎日出版文化賞特別賞を受賞。『決定版 日本のいちばん長い日』『聖断―昭和天皇鈴木貫太郎―』『山本五十六』『ソ連満洲に侵攻した夏』『清張さんと司馬さん』『隅田川の向う側』『あの戦争と日本人』『日露戦争史1』など多数の著書がある。

目次

はじめの章 昭和史の根底には“赤い夕陽の満州”があった―日露戦争に勝った意味
第一章   昭和は“陰謀”と“魔法の杖”で開幕した―張作霖爆殺と統帥権干犯
第ニ章   昭和がダメになったスタートの満州事変―関東軍の野望、満州国の建国
第三章   満州国は日本を“栄光ある孤立”に導いた―五・一五事件から国際連盟脱退まで

第四章   軍国主義への道はかく整備されていく―陸軍の派閥争い、天皇機関説
第五章   二・二六事件の眼目は「宮城占拠計画」にあった―大股で戦争体制へ
第六章   日中戦争・旗行列提灯行列の波は続いたが…―盧溝橋事件、南京事件
第七章   政府も軍部も強気一点張り、そしてノモンハン軍縮脱退、国家総動員法
第八章   第二次大戦の勃発があらゆる問題を吹き飛ばした―米英との対立、ドイツへの接近
第九章   なぜ海軍は三国同盟をイエスと言ったか―ひた走る軍事国家への道
第十章   独ソの政略に振り回されるなか、南進論の大合唱―ドイツのソ連進攻
第十一章  四つの御前会議、かくて戦争は決断された―太平洋戦争開戦前夜
第十二章  栄光から悲惨へ、その逆転はあまりにも早かった―つかの間の「連勝」
第十三章  大日本帝国にもはや勝機がなくなって…―ガダルカナルインパールサイパンの悲劇から特攻隊出撃へ
第十四章  日本降伏を前に、駆け引きに狂奔する米国とソ連ヤルタ会談東京大空襲沖縄本島決戦、そしてドイツ降伏
第十五章  「堪ヘ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ…」―ポツダム宣言受諾、終戦
むすびの章  三百十万の死者が語りかけてくれるものは?―昭和史二十年の教訓

ノモハン事件から学ぶもの